【卵黄嚢が見えない】体外受精で4BB胚移植⇒妊娠、胎嚢確認後に妊娠6週で2回目の初期流産をした話【2人目妊活/ART】

6周2日エコー 01.不妊治療・妊活
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不妊治療を経て待望の妊娠をしたものの、ちゃんと妊娠継続していけるのか不安になってしまう方もいるかと思います。

妊婦さん全体のうち、流産する人の割合は約8~15%前後と言われており、母体の年齢が上がるほどその割合はさらに高くなっていきます。

流産の大部分は妊娠初期に流産する初期流産(早期流産)です。

今回は体外受精により3回目の妊娠をしたものの、2回目の初期流産になってしまった私の、妊娠~流産に至るまでの体調の変化や経過についてエコー画像と共にご紹介していきます。

1回目の初期流産についてはこちらの記事をご覧ください。

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体外受精(ART)で6日目4BB胚盤胞を移植

6日目4BC胚盤胞の移植により無事に息子を出産して早1年。

復職のタイミングも考え、そろそろ2人目の移植をしようかということになり、生理が来たタイミングで1人目の治療でお世話になったクリニックを再訪することに。

凍結胚の選択

1人目を産む前の採卵で、私は5日目4AB胚盤胞と6日目4BB胚盤胞の2つを得ることができ、凍結保存していました。

今回はどちらから移植しようかな?と悩みました。

4ABも4BBも妊娠率はほとんど変わらない。
流産率がわずかに4BBが高いかな、ぐらい。

少しでも可能性が高いのは4ABの方かなーと気持ちが傾いていました。

ちなみに胚盤胞のグレード別妊娠率、流産率についてこちらの記事でまとめていますので、気になる方はご一読ください。

先生に相談したところ、「どちらも悩むけど、4ABは0PN由来、4BBは前核が2つあったから今回は4BBにしましょう」とのことで4BBを移植することに。

ご参考:0PN由来とは?

蛇足ですが、「0PNって何?」と思われる方もいらっしゃると思いますので念のため解説します。

0PN由来とは、胚盤胞になる前の段階で、正常な受精では2個現れるはずの前核(PN)が1つも確認できない(前核が0個)状態であった胚が成長した胚盤胞のことです。

前核が2個ではない(3個以上ある、もしくは1個以下)の場合、異常受精という位置づけになります。

正常な受精の場合、前核は2個現れ、その後1個に合体し、最終的に見えなくなります。
0PNでは、そのような過程が見られなかったという事です。

ただし、この過程は常に観察されている訳ではないため、タイミングが悪く見逃されているだけの可能性もあります。

実際に行われた調査では、モニタリング方法を変えることで0PNと判断される胚は有意に減少するという結果が出ています。

こちらで論文が紹介されていますので興味がある方はどうぞ。

個人的には上記のように、ただの見逃しで0PNとされているケースも多々あるので0PN由来だからと言って過度に心配する必要はないのかなと思います。

Day6 4BB胚盤胞画像

今回移植することになった6日目胚盤胞の4BBの画像はこちらです。

素人が見ても何がなんだか。笑

胚移植の方法

4BBの採卵時に、SEET液も一緒に採取しておいてもらったため、SEET法で移植することになりました。

生理タイミングでの受診から懐かしのエストラーナテープと膣剤をスタート。

生理開始から16日目にSEET液を戻して子宮内膜の状態を整え、その2日後に無事4BB胚盤胞を移植してきました。

採卵と違って胚移植はほとんど痛くないから気負わずに行けてよかったです。

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妊娠判定

妊娠判定へ

胚移植してから7日後。
いよいよ妊娠判定です。

血液を採取され、結果を待つこと1時間。

BT7、hCG93.8にて無事に妊娠判定が出ました!

エストラーナテープと膣剤は継続のため追加分を処方され、帰宅。

妊娠の徴候は?

最初の妊娠時(初期流産)、2回目の妊娠時(2022年無事出産)どちらも胸を圧迫すると痛くてうつ伏せができなくなる、という症状があったので、今回も妊娠してたら胸の感覚でわかるかな?と思っていました。

今回は胸はまったく痛くなかったので、「妊娠しなかったか・・・」と思っていたのですが、まさかの妊娠判定で少し驚きました。

いろいろ調べてみたところ、経産婦は出産までの身体の変化を経験済みのため、2人目以降では胸の変化が少ない、もしくはないケースもよくあるとのこと。

代わりに、妊娠判定までの間に1度だけ足がつりそうになりました。
(人生で数回しか足をつった経験がなかった私ですが、第一子妊娠中はしばしば足をつっていた)

妊娠検査薬は反応した?

クリニックでの妊娠判定の前日、どうしても気になって妊娠検査薬を使ってみました。

結果、これは蒸発線かな?と思うぐらいうーっすらの陽性線が入りました。

夫に「陽性っぽいよ」と見せましたが、薄すぎて「うーん・・・??」と言った反応でした笑

クリニック妊娠判定の当日に再び検査薬を使ってみたところ、前日よりは濃いめの線になりました。

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妊娠判定後のエコー検査(初回)

クリニック再び

妊娠判定から2週間後。

胎嚢を確認すべくクリニックへ。

このとき5週5日でしたが、胎嚢も無事確認できました。

もしかしたら心拍確認できるかな?と期待していたのですが、胎嚢以外何も見えず。残念。

妊娠5週5日でのエコー画像

初回エコーでの胎嚢はこんな感じでした。

5w5d

右下に胎嚢の大きさは5週2日相当と書いてありますが、測り方にもよるのであまり気にせず。

次回の受診ではしっかり心拍確認できたらなーと考えていました。

卵黄嚢はどこ?

胎嚢は無事に確認できたものの、気になる点がひとつ。

5週5日なのに卵黄嚢が見えない。

一般的に、妊娠5週前半から卵黄嚢が見え始め、5週後半にはかなりくっきり見えるようになるようです。

参考:日本産婦人科医会 5.<産科一般超音波検査・初期編> 正常所見4-7週

ちなみに前回出産に至った息子のときは、6周2日のエコーではくっきりと卵黄嚢が見えていました。

6週2日時点のエコー画像

5週5日前後でのエコー画像がないので純粋な比較はできませんが・・・。

胎嚢の大きさは気にならなかったものの、卵黄嚢が見えなかった点だけは少し気にかかりました。

突然の流産症状

急に現れた腹痛、そして出血

クリニックでの初回エコー検査を終えた翌日、仕事で軽井沢に行くことになっていました。
車で走ること数時間。途中からなんとなーくお腹に違和感を覚えました。
そしてまさに軽井沢に到着、というタイミングでお腹が痛くなってきて、その後「ジャバッ」と水分が出る感覚が。

破水のような感覚で、「あ、パンティライナーつけてるけどこれ全然吸収しきれないな」と思いました。
5週6日で破水するわけはないので、「出血かなぁ・・・流産かな・・・」と、少し流産を意識しました。(この時運転を夫に代わっていてよかった!)

救急病院へ

軽井沢の仕事現場のトイレを借り、見てみたところ鮮血と水分が入り混じった鮮やかなピンク色のおりもの。
思ったとおりパンティライナーではまったく受け止めきれず、ショーツも通過しスカートまで浸透してしまっていました。

一度流産を経験しているので、「これはまたダメだったんだな・・・」と、この時点でかなり諦めモード。

とは言え現時点の状況がどうなっているのか知りたくて、受診できる病院を探すことに。

このとき金曜日の夕方17時。
都会と違って近くに産婦人科がない!唯一あった産婦人科は時間外!

範囲を広げて病院を探し、片っ端から電話しました。

結果、ある総合病院が診てくれるとのことで、早速向かう。
仕事現場から病院までは車で40分でした・・・。遠い・・・。

流産宣告

病院に着いて、受付やら何やらを済ませエコー検査を実施。

医師からは「前の状態がわからないですが、もう子宮内の組織が出かかってしまっているのでどうしようもないです。今回は流産で、恐らく今夜にでもすべて排出されると思います。」との宣告を受けました。

5週6日、出血が始まってからのエコー画像

このときいただいたエコー画像はこちらです↓

5w6d

昨日までまるまるしっかりした胎嚢だったのに、1日でこんなになっちゃうんだ・・・。と、けっこうショックを受けました。

受診を終え、帰るタイミングで看護師さんにすごく気を使っていただいて、思わず涙が出そうになってしまいました。

突然の患者だったのに、良くしていただいて本当にありがとうございました。

軽井沢の夜

この日の夜は酒をぐびぐび飲み、気を紛らわせて過ごしました。

医師の言ったとおり、かなり大きい血の塊も出てきて、「ああ、終わったんだなぁ」としんみりしつつ、通っているクリニックに検査に出すため血の塊はジップロックに入れて保管。

長い夜でした。

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通っているクリニックへ

クリニック受診

軽井沢の仕事を終え、クリニックの定休日も挟んだため、受診ができたのは出血が始まってから3日後。

このときにはだいぶ出血もなくなり、早く次の胚移植をしたいなぁと思っていました。

ただ、この時点で一つだけ不思議な出来事が。

つわりの症状がどんどん強くなっていたんです。
出血が始まった3日前にはあまりなかった吐き気が、日増しに強くなっている。

流産しても既にあったつわりの症状がなかなか消えない、ならわかるのですが、酷くなっていくってどういうこと?と思いながら受診しました。

エコー結果

いつもの先生によるエコー検査。

モニターに映し出される様子を見ていたところ・・・

なんと、綺麗な胎嚢が見える!!

救急病院で見せてもらったエコーはなんだったのか?と思う程、しっかり胎嚢の姿が見えました。

6周2日、まさかの胎嚢が残っていたエコー画像

出血どこいった、というぐらいの綺麗な胎嚢エコー画像。
不思議すぎる・・・。

6w2d

ちなみに軽井沢で排出された血の塊は、胎嚢ではなく本当にただの血の塊とのことでした。

見えてしまった希望

すっかり流産したつもりでいたのに、しっかり見える胎嚢。

また、画像には写っていないものの、エコー途中では胎芽も見え、心拍も微かに見えていたんです。

つわりの症状が強くなっていたのは本当にまだ妊娠継続していたからだったんだ・・!と、驚きと感動でした。

あんな出血を乗り越えて耐えてくれたんだもん、そりゃ期待しちゃうよね。

処方された薬

結局この日は出血を止めるためのダクチルという薬を処方され、診療終了。

うきうき気分で帰宅し夫にも伝え、夫もとても驚きつつ、喜んでくれました。

やっぱり気になる、卵黄嚢が見えない件

一度は流産と覚悟したものの、再び希望を持てたこの日。

胎芽も心拍も微かに見えたものの、やっぱり卵黄嚢はどこにも見当たらない。

そんなことある・・?

と、不安は拭えない。

ただ、不安ばかり考えても仕方がないので、とにかく明るい希望の方を考えるように心がけました。

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流産症状再び

大量出血はじまる

しっかり希望を持たせてもらった翌日の昼過ぎ、再びお腹に違和感が出てきて、鮮血が出てきました。

薬も飲んでいるし、数日前の危機も乗り越えたし、安静にしていれば何とかなるのでは・・・と思い、ベッドで横になりました。

ただ、横になっていてもどんどん増える出血。

あっという間に生理2日目ぐらいの出血量になってしまいました。

胎嚢排出

横になっていても止まらない出血を見て、「やっぱりダメだったのかな・・・」「でも・・・」を繰り返すこと数時間。

ついに胎嚢と思われる大きな組織片が出てきてしまいました。

そしてこの組織片が出た瞬間から、スッとつわり症状の吐き気が消えていきました。

今度こそ終わったんだな・・・と、寂しい気持ちになりました。

再度クリニックへ

エコー結果

翌日、再度クリニックを受診。

エコー検査の結果、子宮から胎嚢はいなくなっていました。

本当は本当に悲しいけど、初期流産はほとんど防ぐことができない染色体異常によるものだと言うしどうしようもない。

次に向かっていくしかないですね。

子宮内にはまだ血の塊などが多少残っているとのことで、数日後に再度受診することになりました。

再受診:子宮内状態確認

再度受診し、経膣エコーにて子宮の状態を確認。

前回受診から今回まで、けっこう血が排出されたと思っていましたが、まだ残っているとのことでした。

これが残り続けると掻把手術が必要になり、次回の胚移植タイミングも遅くなってしまうので、なるべく血を排出させるようにしていきましょう、ということになりました。

処方された薬

この日処方されたのはプラノバールという薬。

出血を止める薬とのことで、処方された10日分飲み終わると生理とともに一気に出血が来るらしいです。

飲み始めて今日で6日ですが、褐色の血がほんの少し出るぐらいで、ほとんど出血は止まりました!

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次回胚移植に向けて

次回の予定

次回のクリニックは薬を飲み終わって生理が来たら受診。

そこでhCGの値が妊娠前の値に戻っているかも確認し、問題がなければ胚移植周期スタートができるとのことです。

今度の胚移植は、最後の凍結胚となったday5 4AB胚盤胞(0PN由来)。

また採卵からスタートは本当に辛いので、なんとか4AB胚には頑張ってほしい・・・!!!

まとめ

長くなりましたが、2回目の流産についてでした。

最初出血したときにしがみついていてくれて、胚も頑張ってくれたと思います。ありがとう!

流産はやっぱりとても悲しいことだけど、避けられないこともある。

今回の胚はこうなる運命だったとしっかり受け止めて、次回の胚移植に臨めればと思います。

今はただしっかり薬を飲んで、生理が来るのを待ちます。

同じように流産で悲しい思いをしてしまった方、流産しそうで気の持ちようをどうしたらいいかわからない方、一緒に前を向いて次に進んでいけたら嬉しいです。

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