【エコー画像あり】卵黄嚢が大きいと育たない?大きすぎる卵黄嚢で流産した話【初めての妊娠/初めての流産】

01.不妊治療・妊活
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待望の妊娠をしたものの、卵黄嚢が大きくて不安になってしまう人がいるかと思います。
多少大きい程度なら妊娠を継続できるようですが、あまりにも大きいと残念ながら流産となってしまう可能性が高いようです。

私の初めての妊娠がまさにこのケースで、卵黄嚢が大きく、心拍を確認する前に流産となってしまいました。
今回は残念ながら流産となってしまった経験について、エコー画像と共にご紹介していきます。

2回目の流産についてはこちらの記事をご覧ください。

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妊娠発覚までの経緯

当時の状況

私は2020年から不妊治療のクリニックへ通っており、タイミング法⇒人工授精を経て、ちょうど体外受精にステップアップしようというところでした。
第1回目の採卵を終えたものの結果が芳しくなく、2回目の採卵を行うため、飲み薬や点鼻薬で準備を行っていた期間です。

身体の異変

クリニックからは次に生理が来たら受診するように言われていたものの、来るはずのタイミングになっても生理が一向に来ませんでした。

数日待ってみても来ないし、なんだか胸も張って、うつ伏せになると痛い。

「薬のせいで変な症状が出ているのでは?」と心配になった私は、クリニックへ電話し、生理は来ていないものの一度診てもらうことに。

クリニックでの受診

クリニックへ行き、経膣エコーをしてもらうことに。

すると、先生から驚きの一言が。

妊娠してる・・・・・!!!

そんな馬鹿な。

この時、次回採卵に向けての準備の一環で低用量ピルを飲んでいたんです。
それに、夫婦生活も1回きり。

これまで幾度ものタイミング法や人工授精でうまくいかなかったのに、こんなタイミングで妊娠する訳がない、と思いました。

しかし、実際にエコー画面に写し出されているのは私が初めて見る形の影。

先生も戸惑いながら、これはまぎれもなく胎嚢だと言いました。

その時のエコー画像を掲載します




2021/9/21時点

しっかり胎嚢ですね。

2回目採卵をする気満々でいたのに、まさか自然妊娠していたとは。
嬉しいんだけど、予想外の出来事すぎて理解が追いつかない。

プチパニック状態の中、とにかく経過を見ましょうということでこの日は帰されました。

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生まれる疑問

卵黄嚢が大きい?

帰宅してみて、あらためてエコー写真を見る。

これが胎嚢かぁ・・・

突然の出来事ではあったものの、待望の妊娠。
だんだんと嬉しい感情が湧き起こってきました。

と同時に、「変なタイミングで着床したけど、正常な形なのかな?」という疑問が芽生え、ネット検索をしまくり、他の人のエコー画像と比べてみました。

すると「あれ?卵黄嚢と思われる白い円が異様に大きい?」と言うことに気づきました。

見れば見るほど、検索すればするほど他の人との卵黄嚢の大きさの差が気になる。

卵黄嚢 大きい で調べると、「流産」「ダウン症」などの予測候補が出てくるため、先ほどまでの喜びから一変し、不安な気持ちでいっぱいになりました。

また、日本産科婦人科学会の「超音波検査のチェックポイント」には、以下の記載があります。

GS内には5週になると卵黄嚢が見え始める.これが膨化すると予後不良である.

日産婦誌59巻11号 (表D-5-5) 超音波検査のチェックポイント

不安は募るものの、今は待つしかない。
1週間後の診察まで、あまり余計な事は考えないように過ごしました。

2回目の診察

待ちに待った2回目の診察。
診察日の2日ほど前に血が混じったような茶色いおりものが出てきたこともあり、不安に駆られながらの受診でした。

が、先週よりも胎嚢は大きくなっており、胎芽も確認することができました!

先生からも「順調ですね」の言葉をいただき、一安心。

ちなみに、卵黄嚢はうっすら2つ見えており、先生からは「双子ちゃんになるはずだったのが、片方淘汰されちゃったんだね」と教えられました。

まさかの妊娠で、まさかの双子だったかもしれなかったことに、あらためて驚かされました。

2021/9/28時点

先週よりも胎嚢が成長していたこと、胎芽が見えるようになったこともあって安心できたものの、やはり卵黄嚢が大きいことは気になり、先生に聞いてみました。

回答としては「そんなに気にしなくて良い」とのことだったので、安心しました。

セカンド・オピニオン

卵黄嚢の大きさについて、先生から気にしなくて良いと言っていただけて不安はだいぶ解消されたものの、心配性の私は、ダメ押しで別の医師からも「大丈夫」のお墨付きをもらいたいと思っていました。

と言うのも、胎嚢・胎芽ともにしっかりした大きさになっているにも関わらず、心拍が確認できなかったことも気になりだしてしまったからです。

わざわざ他の産婦人科にかかるほどではないものの、他の医師の意見が欲しい。

そんなとき、会社が福利厚生で用意してくれている『first call』の存在を思い出しました。

24時間チャット相談が可能で、相談内容に応じて専門の医師が5分から最大24時間以内に回答をくれる、というサービスです。

医師に直接相談ができるなんて、便利な世の中ですよね。
私は使いませんでしたが、予約制でTV電話相談なるものもあるようで。
産婦人科以外でも、困ったときには積極的に使ってみよう!と思いました。

類似サービスだと『AskDoctors』というサイトが最大手のようですが、どちらも月額数百円程度で利用できるので、気になる方は是非調べてみてください。

first callからの回答

さて、さっそくfirst callにログインし、
・卵黄嚢が大きすぎる気がしていること
・胎芽も胎嚢もそれなりの大きさになっているのに、心拍確認ができなかったこと
について、問題がないかエコー画像付きで質問してみました。

結果、回答としては以下のとおりでした。

医師からの回答キャプチャ

あっさり、しかし明確な回答。

私が求めていた「大丈夫ですよ」とは真逆の回答だったものの、心のどこかでは「やっぱりか・・」と思う自分がいました。

だって、卵黄嚢大きすぎるもの。

10mmはありそうだもの。

4mm以上で奇形なら、もうこの卵黄嚢は100%奇形だもの。

ネットでどんなに検索しても、私レベルの大きさの卵黄嚢は見当たらなかったし。
やっぱりこれはダメなんだろうなぁ・・と、悲しい気持ちになりました。

とは言え、実際に診察してくれているクリニックの先生は「順調です」と言ってくれているのもまた事実。

わずかな望みは捨てきれず、ただ時が過ぎるのを待つことにしました。

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突きつけられる現実

出血開始

流産の可能性が高いだろうなぁと思いつつ、それでももしかしたら・・と言う希望もあり、できるだけ安静に過ごしていたある日。
ついに出血が始まりました。

1回だけの出血ならきっと大丈夫、安静にさえしていれば・・・と思ったものの、数時間後にはさらに多量の出血が。

生理3日目ぐらいの量が出てくるようになってしまいました。

この日はあいにくクリニックがお休み。
居ても立っても居られなくなり、近所の開いている産婦人科を探し、受診させてもらいました。
結果、「流産です」との宣告を受けました。

その時のエコー画像がこちら↓

2021/10/2時点のエコー画像
2021/10/2時点

9/28時点のエコー画像と比較しても、胎芽が成長を止めてしまっていることが確認できます。
心拍は当然確認できませんでした。

止まらない出血。諦めの境地

3日後、あらためてかかりつけのクリニックへ。

出血は変わらず続いており、諦めがついた状態で受診。
この日のエコーで見えたのは、明らかにダメになったとわかる、ぺしゃんこの胎嚢でした。

2021/10/5時点のエコー画像
2021/10/5時点

想定外だったとはいえ、待ちに待った妊娠が駄目になり、内心かなりショックでした。

「先生、順調だって言ったじゃん。ヤブかよ」と先生を恨む気持ちも一瞬出てきましたが、こればっかりは仕方がない。

初期流産は防ぐことができないものだし、誰も悪くない。

自分にそう言い聞かせ、流産を受け入れました。

自然排出、完全流産

今後について、先生から説明を受けました。

このまましばらく待ってみて、自然に胎嚢が排出されたら、子宮が綺麗になったことを確認のうえ、不妊治療を再開。

しばらく待っても胎嚢が排出されなかったり、子宮に残留物が残ってしまったら、掻把手術のうえ、子宮を休ませてから不妊治療を再開とのこと。
掻把手術は痛いと聞くし、一刻も早く不妊治療を再開したかった私は、せめて綺麗に自然排出になってくれ・・と祈りながら日々を過ごしました。

ずっと生理痛のような鈍痛が続いていたので、朝と夕にロキソニンを飲み続けながら過ごしていたところ、突然。

ソファから立とうとした瞬間、生理で血の塊が出るような感覚が数秒間続き、「なんだなんだ!?」と思いトイレに行ったところ、便器にボトッと赤い球体が落ちました。

見た瞬間「ああ、胎嚢が排出されたんだな」とわかり、悲しい気持ちと無事に出てきてくれた安堵感と、複雑な気持ちになりました。

10月10日、ぺしゃんこになった胎嚢エコーを見てから5日後のことでした。

胎嚢はジップロックに入れて冷蔵保管し、翌日クリニックに提出。

結果、やはり胎嚢がまるまる出てきていたとのことで、子宮の中も綺麗な状態になっており、完全流産の診断。
すぐに不妊治療再開できるとのこと。

残念ながらこの世に産まれることができなかった我が子だけど、早く不妊治療再開できるように親孝行してくれたんだなぁ、と思いました。

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まとめ

あくまで一例ではありますが、やはり卵黄嚢が大きいとその後の成長が難しいようです。

しかしこればかりは、どうすることもできないもの。

悲しいですが、次に進むしかありません。

私はこの後の体外受精により、幸運にも再度妊娠することができました。
(2回目の妊娠についてはこちらの記事をご覧ください)

あらためて卵黄嚢の大きさを比較すると、胎嚢に対しての大きさがまったく違うことが見てとれます。

【流産してしまった胎嚢のエコー】

【二度目の妊娠時の胎嚢のエコー】

二度目の妊娠時のエコー画像

卵黄嚢が大きくて不安になってこの記事を見に来られた方には、悲しい結果をお伝えすることになり申し訳ないです。

流産は、悪いこともすべて一緒に流してくれる、ということがあるそうです。

私自身流産はとても悲しいことでしたが、その後始めた副業が非常に順調に進んだり、すぐに2回目の妊娠ができたりと、良いことが続いています。

もし残念ながら流産となってしまった方も、落ち込み過ぎず、お子さんが悪い物もすべて流してくれたと心穏やかに過ごせることを祈っています。

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